R・マドリーが選んだのはバレンシアでもヤッタラでもなかった。獲得したのはウエスト・ハムのフランス人右ウインガー、ジュリアン・フォベール(25)だ。今シーズン終了までのレンタル移籍でR・マドリーからウエスト・ハムに150万ユーロ(約1億8750万円)が支払われる。来シーズンの買い取りオプションも付けられ、その額は600万ユーロ(約7億5000万円)だそうだ。

 フォベールはフランスのカンヌでプロ生活をスタート。2002年〜2004年までプレーした後ボルドーへ移籍。ここでは3年間プレーしプレミアリーグのウエスト・ハムへ移籍し1シーズン半プレーしている。しかし、2007年にはアキレス腱の怪我で6ヶ月間戦線離脱するという時期もあった。

 2006年8月にはフランスA代表にデビューしているフォベール。2006年U-21ヨーロッパ選手権ではフランス代表としてR・マドリーに加入したばかりのラスともチームメイトとして共に戦った経験を持つ。さらにその大会のMVPに輝いたのがフンテラール。しかも、そのフンテラールのゴールでオランダ代表は準決勝でフランス代表を降している。

 混乱が続いた右ウインガーの獲得も決着がついた。もちろんフォベールはCLにも選手登録は可能だ。彼の加入でR・マドリーの攻撃にどのような変化があるか楽しみである。

(スペイン通信)