リーガ対デポル戦で1−0の勝利を飾ったR・マドリー。しかし、試合内容は改善された感がまったくない。攻撃はカウンター重視で、スピードで相手を翻弄する。最後はロッベンのスピード頼み。R・マドリー全盛期の華麗なフットボールからは程遠い。

 サポーターの不満は、ミスが多い選手へ当然向けられてしまう。デポル戦で標的となってしまったのがラウルと交代して出場したドレンテだ。ブーイングで迎えられたドレンテは、左サイドでボールを受けるとスピードに乗ってドリブル突破にかかるも滑って転び再び大ブーイングを浴びてしまう。

 試合後、明らかに落ち込んでいた様子のドレンテ。「毎日家に帰って何が自分に起こっているのか考えている。僕はR・マドリーのために全てを尽くしているつもり。本当にショックだね。こういう事はフットボールでは普通だし、精神的に強くならなくちゃいけない。こういう時を乗り越えるためにも助けが必要だ」と語った。

「セルヒオ・ラモス、ラウル、エインツェ、グティが励ましてくれたよ。マルセロも僕と同じようにすごく苦しんでいる。ブーイングされるなんてショックだよ」と続けたドレンテ。容赦ないR・マドリーサポーターの批判は若い選手達にまで向けられてしまっているようだ。連勝しているから良いものの、負け始めた時のサポーターの反応は果たしてどんな厳しいものになるのだろうか。

(スペイン通信)