バルサの指揮官となったグアルディオラ監督は、セットプレー、特にコーナーキックからの得点率を向上させることを目標の一つに掲げたが、その成果は数字となって現れている。

 2007-08シーズン、バルサのコーナーキックによるゴールは189回につき1点という効率の悪さ。コーナーキックからのチャンスはないに等しい数字だ。しかし、今シーズンはリーガで4、チャンピオンズリーグで2、と計6ゴールはコーナーキックからによるもので、8回に1度はゴールに結びつけているということだ。バルサのコーナーキック得点率は、昨シーズンに比べて23倍と大幅に向上している。

 バルサのコーナーキックのチャンスにおいて存在感を発揮しているのはDFラファ・マルケスだ。ディフェンス面だけでなく、攻撃面においても最高のレベルと取り戻したように見えるマルケスは、スポルティング・リスボン戦とアトレティコ・マドリー戦でコーナーキックからのヘディングで2ゴールをマークしている。

 リーガ開幕当初こそ得点力不足を危惧する声も聞かれたが、リーガ6節終了時点で18ゴール、チャンピオンズリーグでは2試合で5ゴールと不安を払拭している。流れの中からのゴールだけでなく、セットプレーからのゴールも貴重な得点源であり、得点パターンが増えることはメリットだ。バルサのコーナーキックからの得点率アップも日々の練習によるものであり、結果につながっているということだろう。

(スペイン通信)