5日のリーグ・アン第8節で、リヨンがレンヌに0―3で敗れ、今シーズン初黒星を喫した。前日にともに勝った2位トゥールーズと3位マルセイユには、2、3ポイント差まで詰め寄られた。リーグで開幕以来の無敗を守っているのはマルセイユだけとなった。

 リヨンのピュエル監督は試合後、「調子をあげているチームに運悪く当たった」と相手に力負けしたことを認め、「選手のコンディションが悪く、ボールをキープできなかった」と敗因を分析した。2週間の国際親善試合の期間に入る直前での完敗を「厳しい警告」と受けとめている。

 レンヌに3点をもたらしたのは35歳のミカエル・パジス。「1試合3得点なんて自分にはそうあることじゃない。結果を出そうという姿勢がたまたまこうなっただけ」と冷静だ。その経験豊かなベテランによると、3点目は「ボールをコントロールしてシュートを打つまでに驚くほど時間があった」という。野球では好調な打者がよく「ボールが止まって見える」と言うが、そう意味ではあるまい。リヨンの守備陣は、マークがいかに甘かったかをこの試合のヒーローの言葉から学ぶべきだろう。