リバプールのMFシャビ・アロンソが、今夏勃発した去就問題について口を開いた。クラブ側に放出要員として扱われたことを「初めての体験」と語ったスペイン代表だが、今後もリバプールでプレーを続けると語った。

 今夏の移籍マーケットでユベントス移籍が早くからウワサされていたアロンソ。クラブ側は、アストン・ビラのイングランド代表MFガレス・バリーの獲得に必要な資金をアロンソの売却で得ようと画策。移籍は確実と思われていた。

 しかし、アストン・ビラ側がバリー放出を拒否したため、アーセナルも獲得に興味を示したスペイン代表は一転して残留することとなった。この経緯についてアロンソは、苦い経験として次のように振り返っている。

「自分が受けた扱いについては、考えないようにしている。僕にとっては初めての経験だったからね。所属クラブに必要ないと言われたら、それは受け入れるしかないんだよ。選手に出来ることは限られている。そういうことを頭から払いのけるのは簡単じゃないけど、これもフットボールってことさ。それに、もうすべて解決したし、今はレギュラーとしてプレー出来ている。リバプールでキャリアを続けることができて本当に嬉しいよ」

 一時は放出要因にまで追い込まれながら、MFスティーブン・ジェラードが負傷離脱していたシーズン開幕直後から、リバプールの中盤を支えているアロンソ。人生初の屈辱を受けたスペイン代表は、ピッチ上のパフォーマンスでクラブ側を見返すつもりのようだ。