リーグ・アン第7節が27日に行われ、リヨンがナンシー戦に2―1で勝って開幕から引き分け1つをはさんで負けなしの6連勝、勝ち点を19と伸ばし首位の座を固めた。

 2位のマルセイユは、こちらも無敗をつづけているが、決定力に乏しくル・マンを相手に今季4度目の引き分け。リヨンに6ポイント差をつけられた。

 一方で、マルセイユを上回る4勝目をあげ、勝ち点で並び3位に浮上したのが、日本企業が経営するグルノーブル。アウェーでパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦し、絶えず攻め込まれながらもよく耐え、ワンチャンスをものにして1―0で貴重な3ポイントを得た。PSGはボールを支配しながらも、決定的チャンスをつくりだす工夫を欠いた。

 昨季2部優勝のル・アーブル、2位のナントがともに降格圏で苦しむ中、ギリギリ3位で45年ぶりの1部昇格を決めたグルノーブルの躍進は出色だ。バズダレビッチ監督は「我々のシーズンの目的はあくまで1部残留。1試合1試合をこんなふうに戦いながら、経験のない選手たちが成長していくのが重要だ。(暫定)3位というのはたんなるオマケ」(レキップ紙)と慎重だが、これまでに負けた相手は強豪のリヨンとボルドーのみ、もはや“まぐれ”ではないという手応えはつかんでいるはずだ。