24日のベティス戦でも出番なし。ベンチで過ごす時間を増やしているティエリ・アンリがバルセロナの地元ラジオ番組内で「今はバルサから出て行くつもりはないが、人生には時として思いもよらないことが起きる」と現時点での移籍は考えていないものの「アーセナルにいた時もチームを去るとは考えていなかった。でも、今僕はここにいる」と意味深な発言をしている。

 バルサ2シーズン目を迎えるが、アーセナル時代のパフォーマンスは未だ見られない。それ故、何かと批判の対象となっている。しかし、「批判は理解できる。僕はバルサでまだ何も勝ち取っていないからね」と受け止め、バルサ移籍を後悔していないとも。バルセロナではうまくいっていると強調するアンリだが、その一方で「僕の人生はロンドンにある。娘がそこにいるからだ」と遠く離れて暮らす娘を思う父親の顔ものぞかせている。

 ここ2試合はMFアンドレス・イニエスタが3トップの左の位置でプレーし、チームの攻撃を活性化させている。アンリの置かれている状況も厳しいと言わざるを得ない。今は移籍のことは考えていないと言うアンリだが、移籍の扉が閉ざされたわけではなさそうだ。このままベンチを温める機会が増え続ければ、冬の移籍マーケットでバルサを離れる可能性があるのかもしれない。

(スペイン通信)