チェルシーのDFジョン・テリーは、23日のリーグカップ3回戦を若手選手中心で臨んだアーセナルのアーセン・ベンゲル監督を称賛。イングランド代表の強化に繋がるとして、ライバルクラブの指揮官を高く評価した。

 世界各国にスカウト網を敷き、プレミアでも随一の多国籍チームを作り上げているベンゲル。しかし、スタメンにイングランド人選手が一人も含まれていないケースも多く、批判を受けることも少なくなかった。しかし、23日のシェフィールド・ユナイテッド戦では、イングランド人選手6人を含む、平均年齢19歳のチームで試合に臨み、6-0の大勝を飾っている。

 そして、この試合を観戦したというテリーは、若手育成に定評のあるベンゲルの手腕を絶賛。近年、低迷が叫ばれるイングランド代表の強化に貢献していると語った。

「アーセナルの試合を観て、とても勇気づけられたよ。イングランド・フットボール界にとって、とてもいいことだ。チェルシーでも、リザーブチームに多くのイングランド選手が台頭してきている。彼らがトレーニングで目立つことは、僕にとっても嬉しいことさ。ベンゲル監督の場合は、自信を持って若手にチャンスを与えてる。イングランド代表にとっても、良いことだと思うよ」

 最近では、19歳のFWセオ・ウォルコットがワールドカップ予選のクロアチア戦でハットトリックを記録するなど、代表キャプテンのテリーも絶賛するアーセナルの若手育成システムは、代表チームにも大きく貢献し始めている。一時は多国籍軍化が批判を集めたアーセナルだが、今後はベンゲルの薫陶を受けた選手がサッカーの母国を背負っていくことになりそうだ。