この夏、レアル・マドリー移籍の話もあったバレンシアのスペイン代表FWダビ・ビージャだが、最終的にバレンシア残留を決め、2014年まで契約を延長した。ビージャがバレンシア残留の決断について“ラジオ・マルカ”に語っている。

「ユーロ前、クラブ側から僕の移籍にかかる値段を聞かされたし、クラブのために僕が移籍するのがベストだと思うようになった。でも、バカンスから戻ると会長がビセンテ・ソリアーノに替わっていて、僕を移籍させたくないし、クラブの借金も他のクラブからのオファーも僕には関係ないと言ってくれた。それで迷いは消えた」。

 新会長の残留を強く望む気持ちが最終的な決断につながったと言う。また、ビージャのレアル・マドリー移籍については同クラブのFWラウルが阻んだという噂も流れたが、「その噂は嘘だ。ラウルのようなクラスの選手がそういうことをするなんてあり得ない。彼や他の選手が僕を獲得するなって頼むために、僕の悪口を言うために会長のところに行くなんてあるわけがない。そんな噂でレアル・マドリーと契約しなかったわけじゃない。それに、代表で一緒だったのはわずかだけれど、ラウルとは良い関係だよ」と一蹴。

 昨シーズンはピッチ外でのゴタゴタが続き、失意のシーズンとなったが、エメリー監督の就任で今シーズン、チームはフットボールだけに集中できる雰囲気になったと言うビージャ。それは結果にも現れ、リーガ3節を終えバレンシアは2勝1分と目下首位に立っている。

(スペイン通信)