アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、ハムストリングの負傷で戦線離脱中のMFトマス・ロシツキについて、年内に復帰する可能性があることを語った。

 今年1月に負傷し、5月には手術も行ったロシツキ。当初は9月中に復帰するといわれていたが、いまだコンディションが戻らず復帰時期も未定のまま。さらに、チェコ国内では引退説も囁かれるなど、ケガの深刻さが伝えられるばかりだった。

 しかし、このチェコ代表の状態について、指揮官のベンゲルが改めてコメント。症状の悪化も伝えられていた27歳のコンディションについて、「予想より遅いが必ず復帰する」と語っている。

「トマスはまだプレーできる状態ではない。だが、症状が悪化しているわけでもないよ。ケガの回復が当初の予想より遅いことは間違いない。心配するほどの状態ではないが、時間がかかるということだ。復帰時期を予測することは非常に難しいが、クリスマスまでには完全復活してくれると思っている」

 開幕直後から首位を快走した昨シーズン、ロシツキが離脱した1月頃から失速を始めたアーセナル。結局3位で終えたシーズンを振り返り、知将ベンゲルもロシツキの存在感の大きさを感じたはずだ。アレクサンドル・フレブやマテュー・フラミニなど、オフ中に中盤の主力選手を放出した今シーズンのアーセナルにとっては、ロシツキの復帰が最高の戦力補強になりそうだ。