昨シーズン、ライカールト前監督の下、トップチームデビューを果たし、その活躍で一躍バルサのニューアイドルとなったボージャン・クルキッチ(18)。今シーズン、更なる活躍に期待がかかるボージャンだが、実際はベンチを温める日々が続いている。目下、ボージャンはグアルディオラ監督のファーストオプションに入っておらず、それは数字となって現れている。

 今シーズン、予選を含むチャンピオンズリーグとリーガを合わせたこれまでの公式戦5試合、つまりプレーが可能な450分間でボージャンがプレーしたのはたったの54分間、全体の12%だ。スタメン出場は一度もない。フォワード陣のプレー時間数で見ると、ボージャンはエトー(404分)、アンリ(316分)、メッシ(212分)、ペドロ(171分)に続く5番目。今シーズン、トップチームに昇格したばかりのペドロにも大きく水をあけられている。

 ちなみに、トップチームデビューとなった昨シーズン、ボージャンは48試合に出場。出場時間は2,714分間で12ゴールをマークしている。

 ボージャンの現在の状況を危惧する声も聞かれるが、グアルディオラ監督には考えもあるし、至宝を大事に育てたいという思いもあるはず。いずれにしても、シーズンは始まったばかりであり、今後はリーガ、チャンピオンズリーグ、スペイン国王杯とスケジュールも過密になっていく。選手層は厚いとは言えないバルサの攻撃陣にあってボージャンにも必ずチャンスはやってくるはずだ。

(スペイン通信)