チェルシーのルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、13日のマンチェスター・シティ戦でDFジョン・テリーが受けたレッドカードの判定が取り消されたことについて、「ポジティブな驚き」と語った。

 マンC戦で、77分にFWジョーを倒し、退場処分を受けたテリー。しかし、チェルシー側から不服申し立てを受けたイングランド・サッカー協会(FA)は、マーク・ハルシー主審の判定をミスジャッジとし、3試合の出場停止処分を取り消した。

 これについて、21日にチェルシーとの対戦を控えるマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督が、「ウチの選手であれば、判定は覆らなかった」と語るなど、試合後に主審の判定が覆った決定は、大きな波紋を呼んでいる。

 さらに、チェルシーを率いるスコラーリ監督も、FAの決定を「驚いた」とコメント。他国ではあり得ないと語りながらも、素直に喜びを語っている。

「決定には満足している。審判の決定が覆るなど、監督になって初めての体験だ。イングランド以外ではあり得ないことだと思う。他の国では、審判は神だからね。今回は主審が間違いを認めたというじゃないか。私にとっては大きな驚きだ。ポジティブな驚きだがね。FAは審判も間違いを犯すことを理解しているんだ」

 テリーの3試合出場停止が取り消され、満足な様子のスコラーリ。シーズン前半戦の大一番とも言えるマンU戦をキャプテン抜きで迎える事態を免れたブラジル人監督は、プレミア特有の出来事にカルチャーショックを感じたようだった。