16日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグ初戦で、フランスのボルドー(昨季2位)とマルセイユ(昨季3位)がそれぞれイングランド勢に敗れた。チェルシーに0―4と完敗したボルドーに対し、マルセイユはリバプールを相手に先制点をあげるなど健闘したが、結局は力の差を見せつけられ、1―2で惜敗した。

 マルセイユの敗因のひとつには、MFのハテム・ベン・アルファが実力を十分に発揮できなかったことが挙げられている。このベン・アルファ、実は試合前の練習で、チームメイトのモデスト・エムバミとあわやつかみ合いのケンカになりそうなトラブルを起こしていた。レキップ紙が報じている。

 原因は明らかになっていないが、罵倒しながら互いに詰め寄る剣幕は相当なもので、DFのロナルド・ジュバールが間に入って何とかその場を収めたという。エムバミが42分に、ベン・アルファが57分に途中交代させられたが、このケンカが原因かどうかはわかっていない。いずれにせよ、試合直前に中盤の2人がいざこざを起こしては、プレーにプラスの作用をもたらすはずがない。

 ベン・アルファはリヨン時代にも、チームメイトとのケンカが話題になったことがある。テクニックは一流だが、精神的にまだ未熟、という評価がたえずついて回るのも仕方がない。