移籍期限直前にMFロビーニョを獲得したマンチェスター・シティが、リバプールのFWフェルナンド・トーレス獲得にも乗り出していたことが分かった。英国『スカイ・スポーツ・ニュース』が報じたもので、そのオファーは5000万ポンド(約97億円)に上ったようだ。

 タクシン・シナワトラ元オーナーからクラブを買収したアブダビ・ユナイテッド・グループ代表スライマン・アルファヒムは、戦力補強において「金に糸目はつけない」と宣言。その手始めとして、レアル・マドリーからロビーニョを英国記録となる3250万ポンド(約63億円)で獲得していた。

 そして、この新オーナーは移籍期限直前に、リバプールのFWフェルナンド・トーレスの獲得を目論んでいたようだ。リバプールがオファーを拒否したため、移籍は実現しなかったが、そのオファー額はロビーニョの移籍金をはるかに上回る5000万ポンドだったといわれている。

 さらにアルファヒム率いるマンCは、FWルート・ファン・ニステルローイを獲得すべく、レアル・マドリーに希望の移籍金額を提示するよう求めたともいわれ、同時にアヤックスのオランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラールの獲得にも乗り出していたと見られている。

 外国資本流入が続くプレミアリーグに現れた新たな金満オーナー。その就任が移籍期限直前だったため、ロビーニョ獲得に留まったが、移籍が解禁される1月には、常識はずれのビッグオファーで世界を震撼させるに違いない。