リーグ・アン第4節が31日に行われ、リヨンがサンテティエンヌを1−0で下した。1932年以来の対戦成績では23勝12敗7引き分けと圧倒するサンテティエンヌだが、ここ14年間はリヨンを相手に勝ち星がない。松井大輔はベンチ入りしたものの出場しなかった。

 リヨンはこの勝利で今季3勝1引き分け、首位マルセイユに並ぶ勝ち点10で2位につけている。対するサンテティエンヌは3敗目で降格圏の18位に沈んだ。リヨンは開幕以来の無失点を続ける堅い守りで、サンテティエンヌに付け入る隙を与えなかった。

 サンテティエンヌのルセー監督は試合後、レキップ紙に「明らかに攻撃面に不安がある。もっと動き、パスをつなげ、突進しなくてはならない」と語っている。監督の言葉からするとこの試合で出番がなかった松井大輔に期待が高まるのは必至だ。なお、移籍市場締め切りギリギリのタイミングで、リールからベルギー五輪代表FWミラレスのサンテティエンヌ入りが濃厚と報じられている。

 一方のリヨンは、ピュエル新監督就任の際に予想された通り、派手さはないが堅実に一戦一戦をモノにするスタイルが定着しようとしている。DF陣に故障者が相次いでいるにもかかわらず、サンテティエンヌ戦では、本来MFのボドメールをセンターバックに、シェルストローム(スウェーデン代表)を左サイドバックに起用する“奇策”で乗り切った。

 ボドメールのCB起用はこれで3試合目。サッカー評論家のピエール・メネス氏(元レキップ紙記者)は、ポジショニング、空中戦、パスすべてが代表レベルと絶賛し、メクセス(ASローマ)を脅かす存在にすらなり得ると見ている。