30日のリーグ・アン第4節で、ル・マンがナントに4―1で大勝した。ル・マンは開幕から3勝1敗、内容も8得点3失点と好調で、前節の時点で2位と3位だったリヨンとボルドーの試合が残ってはいるが、暫定2位につけている。

 ル・マンは昨シーズン終了以来、松井大輔をはじめ8人の主力を失った。つい先日も、22歳の生え抜きFWママドゥ・サマサが、シセの後釜を求めるマルセイユに移籍したばかりだ。

 しかし、リールに移ったルディ・ガルシア監督の後任を務めるイブ・ベルトゥッチ新監督が、若手を中心にチームの再構築に成功、見事な健闘ぶりを見せている。ノルウェー代表のFWヘルスタッドとMFストロムスタッドの2人を獲得するなど、堅実な補強も目を引く。

 ル・マンは1985年創立と歴史の浅いクラブ。2003年にリーグ・アンに初昇格したが、その年は19位で再び降格した。翌年、松井の入団とともに再昇格を果たしてから、今季で4シーズン目となる。昨シーズンは9位。そろそろ1部残留だけが目標ではなくなってきた。主力の流出に耐える層の厚さを的確な育成と補強で支えるクラブ運営は、リーグ・アンの中でも注目株だ。