ニューカッスルのMFジェームズ・ミルナーは、クラブ側に移籍を嘆願する署名を提出した。クラブ側は公式サイト上でミルナーの要望を認めた上で、今後も慰留を続けるとしている。

 ニューカッスルで5年目のシーズンを迎えるミルナーは、開幕から2試合連続でスタメン出場。さらに、火曜日に行なわれたカーリング・カップのコベントリー戦では、1ゴール1アシストの活躍を見せるなど、ケビン・キーガン監督率いるチームにとって欠かせない選手に成長していた。

 しかし、ニューカッスルが発表した声明によると、ミルナーはすでに移籍の意志を表明。1年前に長期契約にサインした22歳の去就については、クラブ側は獲得を望むクラブの動向を見守るしかないとしている。

「ジェームズ・ミルナーから移籍を要求する書面を受け取った。ジェームズがセント・ジェームズ・パークでキャリアを続けたくないと決断したことは、非常に残念なことだ。彼はチームにとって欠かせない選手であり、1年前に長期契約にサインしていただけに、失望は深まるばかりだ。移籍については、我々が設定する金額に見合う獲得オファーは今のところ届いていない。しかしながら、もしそのようなオファーが実際に届いた場合は、放出も検討しなければならないだろう」

 移籍先として、2005-06シーズンにレンタル移籍で在籍したアストン・ビラが有力視されているミルナー。しかし、すでにビラ側が提示する700万ポンド(約14億円)のオファーに対し、900万ポンド(約18億円)の移籍金を設定するニューカッスルは、これを拒否している。それでも、クラブ側が移籍の要求を公にしているだけに、次代のイングランド代表を背負うと期待される22歳の退団は間違いないと言えそうだ。