サンダーランドのロイ・キーン監督は、ウェストハムからDFアントン・ファーディナンドの獲得が間近に迫っていることを明らかにした。ファーディナンドはすでにメディカルチェックを終えており、今日中にも移籍が正式に決定する可能性が高くなっている。

 ウェストハムからの契約延長オファーを拒み続けていたファーディナンドは、キーン率いるサンダーランドからの獲得オファーについて考慮した上、移籍を決断したようだ。マンチェスター・ユナイテッドのDFリオ・ファーディナンドの実弟である元U-21イングランド代表の獲得について、キーンは次のように語っている。

「アントンは今朝、メディカルを行なった。今日中に移籍をまとめたいと思っている。先週、アントンに会って話した。彼の獲得で大きな戦力アップになるし、他の選手の気も引き締まるはずだ。アントンに加え、もう一人くらい選手を獲得して、シーズンに集中したいと思っている」

 今オフの移籍マーケットで積極的な戦力補強を行なっているサンダーランド。23日のトッテナム戦では、加入したばかりのFWジブリル・シセが決勝点を挙げるなど、キーン監督の補強戦略が功を奏した結果となっている。今シーズンは、降格争いから抜け出し、上位進出を狙う“ブラックキャッツ”にとって、守備陣の選手層アップに繋がるファーディナンドの獲得は、昇格2年目の躍進を予感させる動きといってもよさそうだ。