アストン・ビラのマーティン・オニール監督は、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督がMFガレス・バリーの獲得に興味を示すコメントを発表したことについて、「奇妙な発言だ」と、その真意を疑った。

 ベンゲルは、今オフのリバプール移籍が囁かれ続けているバリーについて、獲得候補の一人であると明言。アストン・ビラのキャプテンの争奪戦に乗り出す可能性を示唆していた。

 しかし、バリーの慰留を続けるオニールは、ベンゲルが獲得に乗り出すとは思えないとコメント。その発言が何らかのパフォーマンスである可能性が高いとしている。

「アーセンからは直接何も聞いていない。だから、彼のコメントが不思議でならない。奇妙と言ってもいいくらいだ。彼はこういう類のコメントをしないタイプだからね。だから、ちょっと口を滑らした程度にしか捉えていないよ」

 リバプールへの移籍が確実視されながら、クラブ間の交渉が暗礁に乗り上げ、シーズン開幕後もアストン・ビラでプレーを続けるバリー。アーセナルの参戦でますます混迷を極めるその去就だが、オニールは残留を信じて疑わない様子だ。積極的な補強で上位進出が予想されているビラにとって、バリーの去就が決してはじめて、本当のシーズン開幕を迎えるといえるだろう。