リーグ・アンの2008-09年シーズンが先週末(9日、10日)に開幕したが、下馬評で“3強”とされるリヨン、ボルドー、マルセイユのうち、マルセイユのみが開幕戦を白星で飾れなかった。

 9日アウェー(レンヌ)で開幕を迎えたマルセイユは、前半に3点を奪い、上々の立ち上がりを見せたが、1点差に詰め寄られた後半44分に追いつかれ、その1分後に再びリード、さらに1分後に同点弾を浴びて4―4の引き分けに終わった。

 今オフにリヨンから加入したハテム・ベン・アルファ、ニースから加入したバカリ・コネを軸に、攻撃は期待通りの破壊力を見せつけたものの、守備の弱さはまだ克服できていない。新しいセンターバックのコンビ(イウトン、エルバテ)が安定度を欠いた。

 2シーズン連続でリーグ・アンのベストイレブンに選ばれたブラジル人CBのイウトンは、レキップ紙に「自分にとっては負けに等しい」と肩を落としたが、13日に行なわれるチャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦(対ブラン・ベンゲル=ノルウェー)に向けて、「すぐ後に試合があるのはいいことだ。考えすぎなくてすむ」と気を取り直している。

 しかし開幕戦でこのイウトンを含め、コネ、ニアンと3人のケガ人を出した状態でCL初戦を迎えるのが痛い。ただし3人ともベルゲン入りした19人の中に含まれており、ニアン以外は前日の練習に参加している。