リバプールのラファエル・ベニテス監督は、今オフの移籍マーケットでもう1名の補強を行ないたい考えを明らかにした。しかしベニテスは、獲得候補の名前を口にすることは拒否している。

 8日に行なわれたラツィオとの親善試合に1-0で勝利したベニテスは、今オフの補強戦略についての見通しをコメント。左サイドを補強ポイントに挙げたが、獲得がウワサされるアストン・ビラのMFガレス・バリーの名前については口にしなかった。

「新戦力を獲得することで、戦力アップが望める。可能なら、もう1名獲得したいと考えている。獲得がいつになるかは分からないが、左サイドに問題があるのは明らかだ。ハリー・キューウェルが退団し、セバスティアン・レトの労働許可が下りなかった。また、ファビオ・アルレリオは負傷中で、ライアン・バベルはオリンピックに出場中だ。バベルは戻り次第、左サイドでプレーできるだろうが、戦力の底上げは必要だ。誰を獲るかって? 中盤のセンターよりも、左サイドの選手になるだろう。その選手は3つの異なるポジションでプレーできる。もちろん、特定の選手の話をしているが、名前は言わないよ」

 バリーの本職ではない左サイドを補強ポイントに挙げるなど、マスコミの質問をはぐらかしたベニテス。しかし、このスペイン人監督がバリーの獲得を視野に入れていることは明らかだ。一度はアストン・ビラ側の設定する期限を過ぎ、バリーの獲得を断念せざるを得ない状況に追い込まれたが、「問題は金ではない」と語るなど、獲得を楽観視している様子を覗かせたベニテス。バリー獲得を決め、今オフの補強プランを貫徹することが出来るだろうか。