マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、エースストライカーのウェイン・ルーニーが2008-09シーズンの開幕から数試合を欠場することを明らかにした。一方で、移籍が噂されるMFクリスチアーノ・ロナウドの残留には自信を覗かせている。

 先日、プレシーズン・ツアーとしてナイジェリアを訪れたマンUのルーニーは、現地で悪性のウイルスに感染。現在もトレーニングに復帰出来ない状態となっており、9日のコミュニティ・シールドに続き、17日のプレミアリーグ開幕戦も欠場する見通しだ。エースの欠場について、ファーガソンは、次のように語っている。

「ウェインはウイルスに感染しており、開幕戦には間に合わないだろう。ナイジェリアで感染したようで、状態は思わしくない。復帰までには、かなりトレーニングを積む必要が出てくるだろう」

 シーズン開幕をエース抜きで戦うことになった老将だが、もう一人のエースであるロナウドの残留については確信している様子。今オフの手術の影響で、10月まで戦線を離脱するロナウドだが、噂されるレアル・マドリー移籍について、「あり得ない」とファーガソンが断言している。

「ロナウドの移籍の話はもう終わりだ。彼はマンチェスター・ユナイテッドの選手。それだけだ。彼は来シーズンもウチでプレーする。信じてもらっていいよ」

 プレミア3連覇を狙うファーガソンにとって、攻撃を司る両エースの離脱は痛手だ。しかし、ロナウドの残留を確信する老将に焦りの色はない。主力を欠く開幕直後を乗り切ることさえできれば、タイトル獲得は間違いと確信しているようだ。