レキップ紙が19日、ユーロ2008グループリーグで敗退した今回のフランス代表メンバーについて総評を掲載し、彼らの今後の進退と、新たに加入が期待される顔触れをポジション別にまとめた。

MF
 これからチームを再建するにあたって、攻撃的MFというポストにおいてだけでなく、チーム全体の核になるとされるのがフランク・リベリ。リベリを中心に攻撃の布陣を考えるべきだとする意見が根強い。

 先のW杯以来そのリベリと対になってきたのがフロラン・マルダだが、今大会で大きく株を下げた感は否めない。逆に評価を高めたのがシドネー・ゴブーだ。

 リベリとともに、“次世代”を象徴する顔がサミア・ナスリ。今大会では出番がほとんどなかったが、来シーズンの移籍先でどこまで成長するかがカギとなる。同じく移籍が取り沙汰されるハテム・ベン・アルファも飛躍が求められる。ACミランからレンタルで出されることが決まったヨアン・グルキュフには、かねてからポスト・ジダンの期待が高かった。そのジダンがかつて在籍したボルドーで大成できるか、注目が集まる。

 FW
 ティエリ・アンリが代表で続ける意思を固めた模様だが、“次世代”の攻撃の要となるのは、カリム・ベンゼマをおいてほかにいない。

 ドメネク監督が“大化け”を期待して抜擢したものの、国際レベルに達していないことが露呈したバフェティンビ・ゴミス(サンテティエンヌ)は、まだまだこれからの選手。今大会でキレを欠いたニコラ・アネルカ、最後で選考落ちし、新しいプレー先でリベンジを誓うジブリル・シセ、ケガからの復帰で正念場を迎えるルイ・サアらと枠を争うチャンスは十分ある。

 監督が交代すれば、という条件付きではあるが、ダビッド・トレゼゲ、さらにはルドビック・ジュリの代表復帰も十分あり得る。

 若手では、ボルドーへの移籍が決まりそうな22歳のヨアン・グフラン、モナコの21歳のエース、ジェレミー・メネズが注目株だ。


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