24日のフランス杯決勝は、リヨン(リーグ優勝)とパリ・サンジェルマン(PSG、リーグ杯優勝)の「二冠」をかけた争いとなった。PSGがリーグ戦での不振とは見違えるような試合運びで再三リヨンのゴールを脅かしたが、延長戦の末、惜しくも敗れた。

 現役引退も囁かれるペドロ・ミゲル・パウレタ(PSGで227試合)は、この一戦が少なくともフランスおよびPSGでの最後の公式戦となることが確実。スタッド・ド・フランスの8万の大観衆からスタンディング・オベーションで見送られた。レキップ紙に「リヨンを相手にいい試合ができた。リヨンよりも我々のほうが勝利に値した。しかしいいプレーをしても勝たなければ意味がない。サッカーとはそういうものだ」と二冠を逃した悔しさをにじませた。今後については、「来週話し合いをする」という。どうやら母国ポルトガルで現役最後のプレーをする可能性は残されているようだ。ベンフィカやスポルティング・ポルトガルが獲得に関心を示している。

 今シーズン大幅に出番の減った(23試合、うち先発16試合)ベルナール・メンディは、「タイトルをもうひとつとってシーズンを終わりたかったが残念だ」と話す。PSGで7シーズン、239試合に出場したメンディには、来季リーグ・アンに復帰するナントが数週間前からコンタクトをとっている。本人は、イングランド復帰(2002-03年にボルトンに在籍)を希望しているようだ。

 「このような形で終わるのは残念」と語るコロンビア代表DFのマリオ・ジェペスは、PSGを4シーズン(141試合)で離れることを明らかにした。来シーズンは南米に戻ってプレーする予定だ。

 PSGで7シーズン(90試合)を過ごした第2キーパーのジェローム・アロンゾ。移籍してきたランドローの陰で、昨季、今季とリーグ戦では出場機会がなかったが、フランス杯決勝に出場してシーズンの最後を飾った。「3―0で勝っていた試合」とバー直撃のシュートや審判のオフサイド判定を悔やみ、試合後は泣き崩れた。正GKランドローが移籍する噂もあるが、「説得されても残留の可能性は薄い」と語っている。