17日にFAカップの決勝戦を控えたポーツマスのハリー・レドナップ監督は、今シーズン限りでの監督引退を全面的に否定。いまだ、イングランド代表監督に就任する夢は捨てていないと語っている。

 昨年末に選手移籍などにおける不正な金銭授受に絡むとして逮捕されたレドナップ。この事件にまつわる捜査が継続中であることなどから、今シーズン終了後にポーツマスの監督を退任すると一部メディアが伝えていた。

 しかし、ポーツマスでの充実したキャリアについて語るレドナップは、監督を引退するつもりはないとコメント。一時は候補にも挙がったイングランド代表監督のポストも狙い続けると語っている。

「私はポーツマスでの仕事に満足している。トレーニング・グラウンドで毎日選手と顔を合わせることが楽しくて仕方がないんだ。その気持ちが続く限り、このチームを離れるつもりはない。歳をとったつもりもないしね。ポーツマスは力をつけてきているし、会長も良くしてくれている。ただ、イングランド代表監督のポストは諦めていないよ。この国の人たちは、やはりイングランド人が代表チームを率いる姿を見たいはずなんだ。責任の大きい仕事だが、やり遂げる自信はある」

 スティーブ・マクラーレン前代表監督の退任後、一時は後任候補として有力視されていたレドナップ。しかし、警察の捜査などの影響もあり、監督キャリア最大のチャンスを逃すことになった。それでも夢の実現に向け挑戦を続けると誓った61歳は、さらなるステップアップを視野に入れているようだ。