2024年に完全閉鎖となった岡山市の「宝伝海水浴場」=18日午後

 海水浴場の開設が1993年以降の約30年間で3割減少したことが、日本観光振興協会(東京)の調査で分かった。同協会によると、93年の1379カ所から、2024年は969カ所まで減少。強い日差しによる日焼けや熱中症を敬遠する風潮に加え、近年は酷暑を背景に利用が落ち込み、市町村などが開設を見送るケースが増加した。レジャーの多様化も影響。一部は砂浜の消失に伴い、開設を断念した。

 25年以降も同様の理由による見送りが目立ち、減少傾向は続いているとみられる。

 同協会によると、00年代前半までは1300カ所台で推移していたが、徐々に減少。新型コロナウイルス禍の22年に初めて千カ所を下回った。

 同協会は都道府県や市町村のデータを集計。減少の理由や背景は分析していないため、共同通信は開設見送りの理由を個別に取材した。

 それによると、酷暑下での日焼けを敬遠する風潮の広まりに加え、屋内レジャーが多様化したことで海水浴客が減少。砂浜の消失により安全を十分に確保できず、開設を諦めた例もある。