アウディ新型『Q7』発表 7人乗り高級SUVが3代目に モーターでターボを回転させる3.0L V6ディーゼルMHEV搭載
大型SUVが全面刷新、力強いデザインへ
アウディが大型SUV『Q7』のフルモデルチェンジを実施した。3代目となる新型では、大胆なデザイン、未来的なインテリア、そして力強いV6ディーゼルエンジンを搭載して、BMW X5やボルボXC90などのライバルに挑む。ドイツでの価格は8万7900ユーロ(約1630万円)から。
【画像】3列7人乗りSUVが大幅アップデート! デザイン全面刷新【3代目となった新型アウディQ7を詳しく見る】 全21枚
新型Q7は、『A5』、『A6』、『Q5』と同じ基本構造プレミアム・プラットフォーム・コンバッション(PPC)を採用し、内外装ともに完全に刷新された。2代目モデル(現行)が初代モデルから流麗で曲線的なフォルムを継承したのに対し、エッジを効かせた直線的なツーボックスシルエットを採用し、室内空間の拡大と実用性の向上を図っている。

アウディQ7 アウディ
アウディは「印象的で自信に満ちたエクステリア」と表現し、「堂々としたシルエット」の創出を目指したと説明している。このデザインは、数か月以内に登場する新しいフラッグシップSUV『Q9』にも引き継がれる見込みだ。
マイルドハイブリッドのV6ディーゼル
新型Q7には当初、マイルドハイブリッド(MHEV)の3.0L V6ディーゼルエンジンのみが設定される。このエンジンは2種類の出力バリエーションが用意され、いずれも四輪駆動となる。
従来のベルト駆動式48Vスターター・オルタネーターに加え、パワートレイン・ジェネレーターと電動コンプレッサーが組み合わされている。この電動コンプレッサーは、排気ガスではなくモーターを用いてターボ(タービン)を回転させ、わずか250ミリ秒で9万rpmに達し、全回転域にわたってレスポンスとトルク出力を向上させる。

アウディQ7 アウディ
標準仕様では最高出力245psと最大トルク51.0kg-mを発生するが、上位の仕様ではそれぞれ299psと64.3kg-mに向上する。先代モデルに搭載されていた同排気量のV6ディーゼルよりもわずかに高い出力となる。
ガソリンエンジンやSモデルの設定は?
アウディは現時点で詳しい性能データを公表していないが、「リニアで素早いレスポンス、印象的な中速域の加速、よりダイレクトなペダルフィール、燃費向上、そして長期的な耐久性の向上」を実現すると述べている。また、安定したターボ入力によって滑らかなトルクカーブを実現し、そのパワーデリバリー特性はEVに近いという。
48Vジェネレーター単体では24psと37.7kg-mを発生し、加速をアシストするほか、短距離ならエンジンを停止したまま低速で走行できる。

アウディQ7 アウディ
今後エンジンラインナップを拡大するかどうかについては、まだ明かされていない。2代目モデルには、ディーゼルに加え、ガソリンおよびプラグインハイブリッドのパワートレインが用意されている。また、スポーツ志向の『SQ7』には500psのツインターボV8ガソリンエンジンが搭載されているが、3代目での同モデルの導入については未確認だ。
充実装備のハイテクなインテリア
ダッシュボードは最近の他のモデルと同様に、フルワイドのインフォテインメント・システムが中心となっている。主要な機能を制御し、走行中にチャットGPTを利用して質問に答えることができる「自己学習型」音声アシスタントが内蔵されている。
主な特徴としては、電動調整式エアベント、冷却機能付きのスマートフォン用マグネット式充電パッド、遮光機能付きパノラミックルーフ、ヘッドレストスピーカーとシート内蔵アクチュエーターを備えた4Dサウンドシステム、そして豊富な特注カラーやトリムオプションなどが挙げられる。

アウディQ7 アウディ
今回、Q7では初めて、5人乗り、6人乗り、7人乗りのシート構成が選択可能となり、いずれも電動調整式だ。荷室容量は、5人乗りモデルで806〜2075L、7人乗りモデルで722〜1980Lとされる。
足回りとしては、スチールスプリングを標準装備とするが、オプションで2種類のエアサスペンションが用意されている。電子制御ダンパーを備えたアダプティブサスペンションと、最上位グレードに設定される「スポーツ」システムだ。後者は車高を30mm下げ、シャシーもより硬めの設定となる。いずれも四輪ステアリングと組み合わせることが可能だ。
ドイツでは2026年6月から受注を開始し、9月から納車開始予定だ。生産は2代目モデルと同じスロバキアのブラチスラバ工場で行われる。価格は、最高出力250psのモデルが8万7900ユーロ(約1630万円)から、299psのモデルが9万500ユーロ(約1675万円)から。
