脳科学者・茂木健一郎が提言！AIで政治議論を冷静に「大げさな言葉が多すぎる」

茂木健一郎脳科学者が、「政治の議論にAIを導入して、もっと『冷静』になろう」と題した動画を公開しました。動画内で茂木氏は、人工知能（AI）が人間に与える影響について積極的に語りつつ、政治の場でのAI活用を提案しました。「単なるパラメータ調整の話なのに、大げさな言葉が飛び交いすぎている」と述べ、政治の議論が感情的になりすぎていると指摘します。

茂木氏は、AIが「陰謀論から外れるよう呼びかけることができる」など、冷静な目線で物事を見直す手助けになると強調。一方で、世代間の格差や教育論議に関する政治家や、ネット上の議論の言葉が「エモーショナルで大げさ」とし、具体的な数字や事例に基づかない言葉に違和感を覚えると述べています。「若い世代が割を食っている」とか、「シニア世代が厚遇されすぎている」などといった印象論に対して、「本質は単純なこと。単なるパラメータ調整」とし、AIを用いることで、より冷静な議論が可能になると論じています。

また、あらゆる政策についてもAIのシミュレーションによって冷静に分析ができると述べ、「例えば、個性を活かす教育システムや、最低賃金を上げること、地方創生についても具体的にどう進めるべきか、AIの力を借りて考えれば良い」との見解を示しました。相互扶助の視点からも政策が設計されるべきだとしています。

「選挙後の政権の配置についても冷静に議論しよう」と呼びかけた茂木氏は、「みんながもっと落ち着いて議論すれば、複雑な日本の課題も解決への糸口が見つかる」と締めくくっています。