イスラエル軍、ヒズボラ司令官ら殺害 世界遺産都市にも爆撃

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Humeyra Pamuk Maayan Lubell Nidal al-Mughrabi Amina Ismail

[テルアビブ/エルサレム/カイロ/ティルス 23日 ロイター] - イスラエル軍は23日、レバノン南部の世界遺産都市ティルスに激しい爆撃を行った。

イスラエル軍は同日、市の中心部から避難するよう住民に指示し、およそ3時間後に爆撃を開始した。住宅街の上空に巨大な煙が立ち上った。

地中海に面したティルスはレバノン南部の中心都市として、これまで観光客や漁業関係者などでにぎわっていたが、ここ数週間で数万人が避難を余儀なくされた。

イスラエル軍はレバノン南部で過去48時間にイスラム教シーア派組織ヒズボラの司令官3人と戦闘員約70人を殺害したと発表した。

声明で「レバノン南部でヒズボラのテロリストの施設と工作員に対し、限定的かつ局所的な標的を絞った攻撃を続けている」とし「地上攻撃と空爆で約70人のテロリストを排除した」と説明した。

一方、親イラン武装組織「イラクのイスラム抵抗運動」は同日、イスラエル南部エイラートを無人機(ドローン)で2度にわたって攻撃し、「重要な」標的に打撃を与えたと主張した。

イスラエル軍はエイラート付近の海域を飛行していたドローン2機を迎撃したとしている。