モルガンS、第3四半期利益が予想上回る 投資銀部門好調

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Tatiana Bautzer Manya Saini Niket Nishant

[16日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーが16日発表した第3・四半期決算は投資銀行部門が好調だったことで、利益が予想を上回った。

1株当たり利益は1.88ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の1.58ドルを上回った。

同社に帰属する純利益は31億9000万ドルと、前年同期の24億1000万ドルから増加した。

テッド・ピック最高経営責任者(CEO)は、第3・四半期は「建設的な環境」の恩恵を受けたと指摘。機関投資家向け証券業務は、市場のモメンタムと堅調な顧客エンゲージメントを背景に好調だったとの見方を示した。

投資銀行部門の収益は56%増。伸びはゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなどの他の米金融機関を上回った

投資銀行と取引業務を含む機関投資家向け証券部門の収益は68億2000万ドルと、前年同期の56億7000万ドルから増加した。

株式トレーディング収益は株式相場の上昇を背景に21%増。債券トレーディング収益は3%増加した。

ウェルスマネジメント部門の収益は72億7000万ドルと、64億ドルから増加。640億ドルの純新規資産を獲得し、顧客資産総額は6兆ドルに達した。

インベストメントマネジメント部門の収益は15億ドルと、13億ドルから増加。資産運用関連手数料の増加が貢献した。