会見を終えて手を振る米倉涼子(カメラ・頓所 美代子)

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 女優の米倉涼子(49)が8日、都内で主演映画「劇場版ドクターX」(田村直己監督、12月6日公開)の完成報告会見に出席し、シリーズが完結して12年の歴史に幕を下ろすことを涙ながらに発表した。

 米倉が「私、失敗しないので!」を決めぜりふにフリーランスの天才外科医・大門未知子を演じ、2012年からテレビ朝日系列で放送された医療ドラマの劇場版。幾多の試練を乗り越えてきた大門が史上最悪の危機に挑み、誕生の秘密も明かされる。ドラマのダイジェスト映像を見て涙ぐむ米倉は「この映画で最後の『ドクターX』になります。ぜひぜひ見ていただきたい。『ドクターX』は私にとって一生忘れられない作品です」と思いを込めた。

 この12年、毅然(きぜん)としたキャラクターの天才外科医を演じる一方、私生活では、めまいや倦怠(けんたい)感などの症状がある「低髄液圧症候群」や腰の激痛で歩くことも難しい「急性腰痛症及び仙腸関節障害」など体調不良に悩まされた。遠藤憲一(63)が「大変な病気を乗り越えて、本当に感動でした」とねぎらうと、米倉は「みんな家族同然の思いで撮影に臨んでくれた」と感謝した。

 大門を支える麻酔科医を演じた内田有紀(48)はシリーズが完結することに「米倉さんの決断を応援するのみです。大門を演じ続けてくれた米倉涼子に感謝したいと思います」とメッセージを送った。

 会見がしんみりムードになると、遠藤が「映画が当たれば、またやるんじゃないの? やってほしいな!」と無邪気に語り、鈴木浩介(49)が「それ絶対に言っちゃだめ!」と突っ込んで笑わせた。