NTTドコモの一部SIMカードで製造不良があった件で、ドコモ回線を使用しているMVNO事業者も、対象のSIMカードを交換するなど、対応を進めている。

一部SIMで製造不良が発生

 ドコモは8日、一部の2021年12月~22年10月に製造された一部のSIMカードに製造不良があったと発表した。将来的に通信できない事象が発生する可能性があるとし、ドコモとOCN モバイル ONEのユーザーには順次交換対応の案内を送付する。

 一方、ドコモ回線を利用するMVNOにおいても、対象のSIMが利用されており、MVNOでも約42万枚影響(ドコモ発表)がある。同社は、「MVNOユーザーは契約しているMVNO事業者からの案内を待ってほしい」としており、ドコモが直接対応するのではなく、MVNO事業者が対応するかたちとしている。

IIJmio/BIC SIM

 インターネットイニシアティブ(IIJ)のMVNOサービス「IIJmio」では、対象のユーザーにはメールで順次案内する。

 同社は、対象のSIMカードを「IIJからの出荷が2022年1月以降の「GD06」から始まる製造番号のものの一部」としている。

 今後発生する可能性がある不具合として「突然通信ができなくなる」「端末がSIMカードを認識しなくなる」、「『SIMなし』『SIMがありません』と表示される」を挙げている。

 対象のSIMカードを使用しているユーザーには、順次同社よりメールが送付される。メールは2回に分かれて送信され、1通目は不具合に関する案内、2通目は予防的な交換対応についての案内が送付される。

 なお、ラネットのMVNOサービス「BIC SIM」でも、同様の対応がとられる。

mineo

 オプテージのMVNOサービス「mineo」では、10月末までに順次案内がメールで送付される。

 対象のSIMカードを利用するユーザーには、10月末まで順次個別でメールなどで案内を送付する。交換は、無償で実施する。

日本通信

 日本通信では、対象のSIMについて「記録では、おおむね2022年1月~23年4月に利用開始されたSIMカードが対象」としている。

 該当するSIMカードを利用するユーザーに向けては、交換対応を実施するとし、順次対象のユーザーに案内される。

 なお、個人ユーザーの場合、10月10日以降マイページでSIMカードの再発行またはeSIMへの変更手続きを実施する際に、対象のSIMであれば無償で交換対応ができる。

イオンモバイル

 イオンリテールのMVNOサービス「イオンモバイル」では、対象のSIMカードの無償交換を実施する。

 対象のユーザーには、イオンモバイルのマイページのお知らせに交換の案内が掲載される。ドコモ回線を使用するユーザーは、マイページにログインのうえ、交換対応対象のSIMか確認するよう呼びかけている。

 また、対象ユーザーには今後メールでも案内を送付する。