(前列左から)趣里、ジェシー(SixTONES)、古田新太のパネル、(後列左から)中川翼、YOU、宇野祥平、音月桂

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 10月14日22時よりカンテレ・フジテレビ系で放送がスタートする『モンスター』の制作発表会見が10月5日に都内で行われ、趣里、ジェシー(SixTONES)、宇野祥平、音月桂、中川翼、YOUが登壇した。

参考:趣里主演ドラマ『モンスター』初回ゲストに萩原利久、美波、櫻坂46 藤吉夏鈴

 2023年度後期の朝ドラ『ブギウギ』(NHK総合)以来、初の連続ドラマ主演となる趣里は「素敵なキャストとスタッフが集まってくださって、真摯に作品に向き合っていこうと毎日撮影しています」と挨拶。演じる神波亮子は、常識にとらわれず、感情を排除して相手と向き合うモンスター弁護士だが、「演じれば演じるほど、実は一番、クライアントや世の中のことを考えているというか。わかってしまうけれど、表現しないだけで、世の中で起きていることに対して冷静に自分の意見を持っていて、熱い人なんだなと日々発見しています」と役柄を紹介した。

 亮子とタッグを組む事務所の若手弁護士・杉浦義弘を演じるのはジェシー。第一声で「ジェシー役をやらせていただきました杉浦です」と名刺代わりにボケると、会見でも持ち前のユーモアセンスを発揮した。亮子の父親で失踪中の弁護士・粒来春明役の古田新太は舞台のため、ビデオメッセージで参加。「趣里とはもう3回目かな? 今回は初めての親子ということで三茶(三軒茶屋)へ飲みに行きましょう。YOUとは30年以上の付き合いになります。三茶へ飲みに行きましょう」と呼びかけた。

 亮子が所属する大草圭子法律事務所には、個性的な顔ぶれがそろった。所長の大草圭子を演じるYOUが「オーケストラで言えばシンバルの気持ち」と役どころの難しさを明かしたところ、ジェシーが「撮影に入りたての時、YOUさんがなかなか役名を覚えられず、神波先生をカンナム先生といっていきなり『江南(カンナム)スタイル』をやりだした」とおもしろエピソードで引き取る場面も。パラリーガル村尾洋輔役の宇野は、趣里とは『ブギウギ』以来の共演。「こんなに早く共演できると思っていなかったのでとても嬉しかったです。『ブギウギ』でも笑顔が印象的でしたけど、今回はまた違った笑顔を見られると思うので、楽しみにしています」と再会を喜んだ。

 会見ではジェシーのムードメーカーぶりも話題になった。ジェシーいわく「弁護士って堅い職業ですけど、柔らかい現場にしたいなと思って、ちょくちょくボケたり、悩み相談をしながら、前室でお茶を飲んでいます」とのこと。独特の距離感について、宇野に「『今日は何時に家を出ましたか?』とか『昨日何してたんですか?』っていきなり聞かれるんです。人なつこくてすごい」と驚かれ、YOUには「質問がおかしいんですよ。LINEのスタンプも昭和みがあって、ダジャレを言ったりするので、見てくれはマネキンみたいですけど、中身は味わい深い子ですね」と評されていた。「年上の方と飲むことが多いので、会話を聞いたり、ボケてツッコまれるのが気持ち良くて。年上の人が好きです。話しやすい」と話すジェシーに、音月が「ジェラシーを感じる」と告白するなど、雰囲気の良さが伝わってきた。

 自分自身の“モンスター”な一面について、趣里は「回転寿司モンスター。ロケに行くとき、つい入っちゃう」と明かし、ジェシーは「マミムメモンスターです。というのは置いといて、ボケモンスターですね。僕をゲットしてください」と勢いは止まらず。音月は村尾の妻で同じくパラリーガルの由紀子を演じるが、「私は推し活モンスターかも。BTSさんが好きで聖地巡礼をしたり、韓国語をマンツーマンで習っていて。宝塚にいたときはわからなかったけど、自分が推し活を始めたら『ファンの方って、こんな気持ちだったんだ』、スターの方を見て涙を流すのも『わかる!』みたいな感じで、気付いたらモンスターになっていました」とファン心理を熱弁した。

 コンビニ店員・城野尊役の中川は「どんぶりモンスター」。「どんぶりが好きなんです。白いご飯の上になんでものせます。チャーハンとかも」と白メシ愛を開陳した。会見では登壇者による間違い探しの「異議ありゲーム」も行われ、最初に全問を当てたジェシーが見事、賞品をゲット。最後に趣里から「このドラマが持つメッセージは受け取る一人ひとりによって違うと思うんですけど、純粋にリーガル・エンターテインメントとして、とてもおもしろいと思うので、ぜひ最後まで楽しんでいただけたら」と呼びかけて会見を締めくくった。

(取材・文=石河コウヘイ)