中ロ・イラン、米大統領選に向けAIで偽情報拡散を画策=DHS

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Ted Hesson

[ワシントン 2日 ロイター] - 11月5日の米大統領選を控え、ロシア、イラン、中国が人工知能(AI)を使って偽情報や分裂を招く情報を拡散するなどして影響を及ぼそうとする脅威が高まっている。米国土安全保障省(DHS)が2日に発表した年次報告書で明らかになった。

報告書は、ロシア・イラン・中国が破壊的、犯罪的、強制的な手法を組み合わせて、「米国の民主的制度と国内の社会的結束への信頼を弱体化させる新たな機会を模索する」と予測した。

ロシアの「影響力のある人物」は、不和を助長するために米国に入国する移民を巡る話を誇張したり、本物の米国メディアのように見える偽のウェブサイトを生成AIを使用して作成したりしているという。

また、イランが「より積極的に対外的な影響力を拡大する取り組みを行っている」とも指摘。インターネット上で活動家を装った人物が、パレスチナ自治区ガザでの紛争に対する抗議運動を煽動したことを一例として挙げた。

同報告書は、国内の暴力的過激派をもう一つの深刻な脅威としている。