秋初戦で反撃に出るシックスペンス

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 「毎日王冠・G2」(6日、東京)

 今度こそ本来の姿を披露する。シックスペンスは初黒星(9着)を喫したダービー以来、4カ月半ぶりに始動する。

 前走は国枝師にとって悲願のダービー初制覇が懸かった大舞台で、状態も100%に近く仕上がっていた。しかし、これが裏目に出た。鈴木助手は「レース前から気持ちが高ぶっていた。調子が良過ぎてしまった」。結果、掛かってスタミナをロス。自慢の末脚は不発に終わった。春は肉体的にも、精神的にも少し弱かった。

 その後はノーザンファーム天栄へ放牧。9月上旬に帰厩して、ここに備えてきた。1週前追い切り後に国枝師は「この馬としては順調だし、体重は少し増えて成長している」と納得。鈴木助手も「以前はやり過ぎると硬くなったりと、加減をしながらやってきたけど、今は大丈夫。放牧に出して大人になって帰ってきました」と成長を喜ぶ。

 条件もいい。芝1800メートルはコースこそ違えど、3馬身半差で圧勝した中山のスプリングSと同じ。鈴木助手は「仕上がり的にもちょうどいい。開幕週のスピード競馬にも対応できるんじゃないかな」と自信ありだ。無傷の3連勝を飾ってダービーで3番人気に支持された名門厩舎期待の素質馬。秋初戦、きっちりと結果を残してG1の舞台に返り咲く。