災害発生時の対応力強化を図ろうと、群馬県の玉村町と吉岡町、それに榛東村の3町村は、職員の派遣や物資の提供など相互応援協定を結びました。9月30日は、吉岡町役場で3人の町長や村長が出席して協定の締結式が行われました。

山林を抱える吉岡町や榛東村と利根川や烏川に囲まれた玉村町では想定される災害の種類も異なることから、広域での連携で対応を図ろうと今回の協定を結ぶことになりました。これにより災害発生時に、職員の派遣や物資の提供などを行うほか、防災訓練など平時からの備えでも連携を図るということです。

式で玉村町の石川町長は、「能登地方の豪雨災害も今や他人事ではない」と述べ、吉岡町の柴粼町長も「1つの自治体では対応しきれないケースも迅速に対応できるようになる」と協定の意義を強調しました。また、榛東村の南村長は「住民の生命・財産を守るために連携強化を図りたい」と期待を寄せました。3町村では今後、住民の広域避難などの連携についても検討を進める方針です。