大谷翔平「自分にとっては特別な場所。本当に感謝しかない」古巣エンゼルス凱旋 敵地のファンもスタンディングオベーション

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大谷翔平 PHOTO:Getty Images

<2024年9月3日(日本時間4日)ロサンゼルス・エンゼルス対ロサンゼルス・ドジャース@エンゼル・スタジアム>

ドジャース・大谷翔平投手(30)が、古巣エンゼルス戦で敵地に"凱旋"し「1番・DH」でスタメン出場。

3回に一時は同点となる右翼線への適時三塁打を放つなど4打数1安打1打点、2三振、1故意四球で、チームの連勝に貢献した。ドジャースは2位パドレスとの差を5.5ゲームに広げた。

「一番多くの時間を過ごした球場なので自分にとっては特別な場所。エンゼル・スタジアムのファンの前でプレーするというのも特別なこと」

前日の試合後に大谷はそう話していたが、試合開始直後に名前がコールされると、ドジャースファンだけでなくエンゼルスファンからもスタンディングオベーションで迎えられた。

「MVPコール」も湧き上がる。大型ビジョンには「Welcome Back SHOHEI OHTANI」の文字が躍った。敵地のファンにとっても大谷は「特別」なのだ。

そんな大きな期待に応えたのが、1点を追う3回1死一塁で迎えた第2打席。

第1打席は153キロのカットボールで一ゴロに抑えられた左腕デトマーズに対し、120キロのカーブを右翼線へ。

フェンスの下でボールが止まっている間に三塁を陥れる同点タイムリー三塁打で敵地を湧かせた。これが99打点目。続くベッツの左前打で勝ち越しのホームも踏んだ。

5回はデトマーズの153キロのまっすぐを見逃して三振、8回は3番手左腕キハーダの154キロのまっすぐを空振りして三振に倒れたが、スタジアムが騒然となったのは2-2で延長戦に入った10回の第5打席だった。

ロハスの左前適時打で1点を奪いなおも2死二塁の場面で大谷が打席に入ると、エンゼルスベンチは申告敬遠を選択した。

エンゼルスファンからも大ブーイングがあがる異様な雰囲気の中、続くベッツが左翼スタンドに15号3ランを叩き込んで試合を決めた。

こんな一発を見せつけられると、今後大谷を簡単に歩かせることができなくなり、「50本塁打-50盗塁」を目指す大谷にとっては大きな"援護弾"にもなった形だ。

大谷は試合後「アナハイムのファンの前でプレーできるのが一番かと思います。本当に感謝しかない。今日ここでプレーできたというのが、自分にとって大きなこと。レギュラーシーズンでは(エンゼル・スタジアムでプレーするのは)初めてなので楽しみにしていましたし、いい形で勝ててよかったです」と話すと、さらに続けた。

「(ベッツの3ランは)本当にさすがの一言です。うちとしては一番いい形で勝てたと思うので。逆に言えば、相手としては一番嫌な形で得点されたのかなと思う。明日自分たちがいい流れでやっていけるのかな、と思います」

エンゼル・スタジアム通算100本塁打まであと1本。その1本が出れば「45本塁打-45盗塁」達成となる。明日5日(日本時間6日)がエンゼルスとの最終戦となる。


テレ東リアライブ 編集部