『向上委員会』の漫談について尋ねると満足そうな表情を見せた

 8月24日放送の『さんまの東大方程式』(フジテレビ系)で、明石家さんまが出演した東大生をイジった場面について、一部から嫌悪感が出たことを報じると、同番組について賛否両論の意見が聞かれる結果となった。

 おもに批判が起きたのは、スタジオにも出演していた博士課程3年・大津高志さんの話し方について、さんまが「つくつくぼーし。つくつくぼーし」と笑いながらイジり、スタジオにいた陣内智則も同調するような場面だった。

「その場面で流れていたVTRでは、大津さんの『お金の使い方』をテーマに、研究する養蚕にまつわる古い掛け軸を購入したことや、毎月、1万円をかけて、1年ほど中国語を勉強していることを紹介していました。

 その際に、大津さんがうまく話したり、内容を伝えられないことをイジるような場面が、さんまさんをはじめとした出演者や番組編集側にあったんです。

 ただ、それはその場面以前のスタジオトークでもたびたび繰り広げられていましたし、大津さんは同番組に以前も出演していますから、本人はまったく気にしていないのかもしれません」(芸能ライター)

 このことを報じると、Yahoo!ニュース記事のコメント欄では賛否両論の状態となった。

《彼がどう思ってるかは聞いてみないとわかりませんが、今回の出演が初めてではないなら弄られるのも納得した上での出演じゃないのかな》

《大津くんとさんまさんには絆があって、この2人の絡みは昔からこうです。さんまさんには、優しさがあるし、陣内もそうです。嫌だったら大津くん出ないはずです》

 と、大津さんが承知のうえなので気にするべきではない、といった意見が多く見られる。

 一方で、このように番組の性質自体に疑問を呈す声も聞かれている。

《この番組自体が東大生をいじり倒しているじゃないの。クセのある人のインタビューばかりを取り上げて、曲者を番組に呼ぶ。賢さを見せ物にして、だからどうした?という雰囲気。さんまさんがどうにか笑いに変換しているだけじゃないか》

 多くの意見で聞かれる大津さんの “意思” についてだが、本人は放送後に文章コンテンツプラットフォーム「note」で番組を振り返る内容を投稿している。

 投稿は《本日の「さんまの東大方程式」の補足(2024/08/25)》と題したもの。

 同番組への出演については《多くの方々との交流を始めるきっかけになっております。そのため今回も出られたことに感謝しております》とつづっている。

 その一方で《番組内では拙い言葉でしたので、視聴されていて理解しにくかったことが多いと思います》と補足をおこなう理由を説明している。

 前述の養蚕にまつわる掛け軸などを紹介するVTRでは、番組編集上、大津さんが掛け軸の説明をうまく説明できなかったことが強調されていた。

 ただ、博士課程に在籍する大津さんのメインの研究がカイコの遺伝的な解析であったため、内容が伝えられなかったことに申し訳ない気持ちがあったのだろう。

《撮影時にうまく話せなかったことを猛省しております》としたうえで、《『蠶性喜靜惡喧喜温惡溼』と書かれていました。(蚕は静けさを好み、騒がしさを嫌い、暖かさを好み、湿気を嫌う)》と掛け軸の内容や、その背景について詳しく綴られている。

 もっと、東大生の素晴らしさを伝える番組になることを願いたい。