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(MCU)『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』特報映像については、すでに劇中におけるについてや、について考察を進めた。この記事では、映画『エターナルズ』(2021)のラストで残ったティアマットが本作に関係してくる可能性について考える。

(c)Marvel Studios 2021

太古より存在した不老不死の最強種族を描いた『エターナルズ』では、コズミック・ビーイング(宇宙的存在)であり、生命の創造主である絶対的存在セレスティアルズが登場。その新たな一体である“ティアマット”がインド洋から“出現”したところ、セルシがその身体を氷河に変えて止めていた。

(c)Marvel Studios 2021

その後、インド洋には凍結されたティアマットの頭部と左手が露出したままになっており、後処理をどうしたのかは不明。出現直後は、アメリカ海軍とオーストラリア海軍が防衛態勢を取っていた。(ティアマットの出現により海洋の生態系や秩序が破壊され、ネイモア登場につながるのではないかともが、これは外れている)。

作品間のつながりで新たな物語を創出するMCUのこと、海面に露出した超巨大なティアマットをそのまま放置するはずもない。『エターナルズ』はフェーズ4の作品だが、フェーズ5の中頃まで進んだ現時点でも、まだ後処理は描かれていないし、他の作品できちんと言及されたこともなかったのだ。

公開されたばかりの『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』特報映像では、ついにティアマットへ再訪するものと思しきカットが確認できる。映像の0:39で弾道ミサイルが発射されている場所がティアマットの側のように見えるのだ。標的がティアマットであるかどうかは不明だが、もしそうであれば、この巨大な残骸を解体しようとしているのだろうか。あるいは、ティアマットの採掘に現れた海賊を撃退していることなど、様々な可能性が考えられる。

おそらく国連委員会は、出現したティアマット残骸をめぐって議論したはずだろう。この出現地となったのはイエメン共和国領ソコトラ群島。(現実において)イエメンは内戦と貧困に苛まれる最貧国の一つであり、世界最悪の人道危機に晒されている国だ。

人々はティアマット残骸に資源価値や研究価値を見出し、主権を求めるだろう。領国イエメンに対し、国連はその解体・回収・保管について国際的な支援を提唱するかもしれない。それは実質的な横取りになるかもしれない。

一部では、ティアマットの残骸からはアダマンチウム(ウルヴァリンの骨格にも使用されている超金属)が採掘できるのではとの説もあり、そうなれば各国はより躍起になって獲得したがるだろう。『ブラック・パンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)でも超金属ヴィブラニウムをめぐる国際的な議論や衝突が描かれた。つまり『ブレイブ・ニュー・ワールド』ではティアマットの処理をめぐる政治緊張や軍事衝突が起こり、そこにキャプテン・アメリカが駆り出されるという展開はあながちありえなくもない。

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しかし気になるのは日本の介入である。映像からは、日本のオザキ総理大臣がサディアス・ロス米大統領と何らかの同盟関係を結ぶと推測できる。映像の0:34では日本の海上自衛隊のものらしき戦闘機が海上を飛んでいるが、その背景は映像後半でキャプテンが飛ぶティアマット残骸周辺と一致する。ここでキャプテンは飛来する戦闘機を貫いているが……。

なぜ日本の海上自衛隊はインド洋に派遣されたのか。キャプテンが空中衝突していた戦闘機は日本ののものなのか、それとも別のものか。なぜ彼は戦闘機を止めなくてはいけなかったのか。ついにティアマットの真価が明かされるのか。国際規模の政治サスペンスとしても期待の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は2025年2月14日、日米同時公開だ。

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