【「海のはじまり」が絶好調】Snow Man目黒蓮 知られざる「有能な『ステージスタッフ』だった頃」!

写真拡大

 フジテレビ系の“月9”ドラマ「海のはじまり」が爆当たり中だ。同枠初主演のSnow Man・目黒蓮の人気によるところが大きい。同作は、2年前に大ヒットした「silent」(フジ系)のスタッフが再集結して制作。第1話(7月1日放送)の見逃し配信が1週間(1日〜8日)で465万再生を突破し、月9枠で史上最高を記録した。

 さらにSnow Manには“神風”も吹いているかのようだ。「オリコン上半期ランキング2024」の「アーティスト別セールス部門 トータルランキング」で1位を獲得。期間内で84・6億円を売り上げ、自身3度目の上半期トータル1位となった。男性アーティストでは、嵐以来9年ぶり。史上2組目の快挙である。

 グループにおいて目黒はフロントマンだが、実は苦節10年の苦労人だ。旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)に入所したのは13歳。ジャニーズJr.(現ジュニア)時代には、「ジャPAニーズHi!」、「宇宙Six」と2つのユニットに籍を置いた。宇宙Sixは嵐のバックダンサーで、全国ツアーにも帯同。一方で、城西国際大学に通い、大学生とジュニアを両立させた。

「卒業を控えると、クラスメイトはみんな一般職に就くことが決まっていったので、目黒さんはジュニア一本になることに不安を感じたそう。ちょうどそのころ、事務所内で『当分ジュニアのデビューはない』という噂が流れ、直接告げられたジュニアもいた。目黒さんは、そのジュニアからも外されていた。同期の岸優太さんと神宮寺勇太さんはKing & Prince(現Number_i)、佐藤勝利さんはSexy Zone(現timelesz)でデビューしていたので、焦りが一層募ったとか」(古参のアイドルライター)

 宇宙Sixのころ、同期の原嘉孝と“ある才能”が認められた。ステージスタッフとしての才覚だ。ある日、振付師に呼ばれて、「2人にやってもらいたいことがある」と仕事を振られた。ステージの袖に案内されると、「これをはめて」と渡されたのは軍手。そして、「あそこの紐を引っ張ってほしい」と依頼された。同期たちは、華麗なステージでスポットライトを浴びていた。目黒と原は、裏方に回されたのだ。

「幸か不幸か、この作業がうますぎて、あの『NHK紅白歌合戦』に駆り出されることになりました。すでにその日は、バックダンサーとして出演することが決まっていたのに、袖で軍手をはめて作業員として稼働して、早着替えをしてバックにつくという、誰よりも忙しい紅白デビューとなりました」(前出・アイドルライター)

 今では、ミリオンアーティストで月9の主演俳優でもある目黒。下積み時代の気持ちを忘れまいと、軍手は今でも大事に保管しているという。

(北村ともこ)