研ナオコ ブランドバッグを持ってドン・キホーテやホームセンターに通う理由とは?「買いものに大事なのは、波長が合うか合わないか」【編集部セレクション】
![研さん「買いものに大事なのは、波長が合うか、合わないか、じゃないかな」(写真:『70歳、すっぴん人生』より)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/f/2/f2962_1716_b2f70c2d_105a795f-m.jpg)
今2023年に配信したヒット記事のなかから、あらためて読み直したい「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2023年8月17日)*********高齢化社会をむかえ、「これから先の人生、どう生きていけば良いのか」「悔いのない人生を送るには何をすれば良いのか」など悩みを抱えている方は少なくありません。歌手、タレント、女優とマルチに活躍する研ナオコさんは今年、満70歳を迎えました。そんな研さんが提案する、これからの人生を楽しむコツとは。研さん「買いものに大事なのは、波長が合うか、合わないか、じゃないかな」と言っていて――。
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ラグジュアリーなものにほとんど執着はないけど、車にはこだわってきた
ぜいたくなものにあまり惹(ひ)かれないアタシが、それでも欲しいと思って買ったのが車。
ちなみに最初に手に入れた車がカマロ。免許を持っていないのに買っちゃったんですよ。
その当時、原宿に住んでいて、よく行くお店のお兄ちゃんがいいやつでね……運転は彼にお任せ(笑)。
あれから50年、今日までに30台以上は乗っていると思います。外国の車が多かったですね。カマロからベンツのシリーズを続けて乗っていたんですけど、実は一度もハンドルを握っていない。それって自分でも「どうなんだろう」と思いますけど(笑)。
そんなアタシの車好きは父親の影響かもしれないですね。実家では母親を中心に農業をやっていて、父親が兼業でトラックの運転手をして全国を回りつつ、たまにうちの仕事を手伝ってくれていた。
やりたいことはやったほうがいい
歌手になりたいから東京に行く! そんな父親が乗っていたのが、いすゞのヒルマン。オールドファンなら知っているでしょ。え? 知らないって? いい車なんだけどなぁ(笑)。
ちなみに今は、キャンピングカーが気になりますね。展示会なんかに行くと、楽しくてじっとしていられなくなる。
『70歳、すっぴん人生』(著:研ナオコ/Gakken)
70歳過ぎたらキャンピングカーで海辺まで行って、思いっきりスキューバダイビングをするって考えただけでもワクワクする。
後悔することのないように、自分のやりたいことはできるだけやっておきたいですよね。
好きなんだからしょうがないし、我慢しない
売りもの、自作問わず、アタシがバッグ好きなのは家族をはじめ仲のいいお友だちなら皆知っている。「いいな」って思ったら欲しくなっちゃって、いてもたってもいられない。箱から出してなくてそのままにしてあるのがいくつあることか……数えるのが恐ろしいですよ(笑)。
娘と歩いていても、ショーウインドウに飾ってあるバッグが少しでも気になるとすぐに見に行っちゃって、その度に娘に叱られる(笑)。
でもね、アタシの道楽っていったらこれくらいなんだからいいでしょ! って言い返すんですよ。「好きなものは好き」と言葉にしておくことが大事よね。
ちなみにこだわりのバッグブランドがあるってわけではないんですけど、エルメスや、シャネルはやっぱりいいと思ってしまう。ヴィトンはちょっと若い人向けになったかな。
先日、美川憲一さんとお会いしたとき、アタシが着ていた服を見て「ナオコにぴったりのバッグがあるからあげるわ」って。
買ったばかりで一度も使っていないバッグが目の前に……アタシがバッグを好きだっていうことをご存じなのでいつも気にかけてくださっていることに恐縮しつつ、しっかりいただきました(笑)。
やっぱり日ごろから、好きなものは口に出しておくことですよ。言葉には「言霊(ことだま)」があり、発した言葉通りの結果をもたらすなんていいますしね。
買いものをするなら波長が合うところで
DIYが好きだとか、ガーデニングに凝っているというわけではないんですけど、ホームセンターが大好きなの。
日常生活で必要なものはすべてと言っていいくらい揃っているから、YouTubeをやるようになってからますますハマりましたね。
YouTubeの動画用に屋上でダンナとテント張ってキャンプごっこしたり、さらにそこでバーベキューしたりっていう撮影をするときは、当たり前ですけどそのものズバリの実用的なものが必要になるじゃないですか。
そんなときはやっぱりホームセンターが一番。使いやすいものを気取らずにしっかり売っているお店のスタンスが、すっぴん大好きな自分と波長が合うってことかもしれない。
そういうことって何も人相手だけの話じゃない。好きなバッグを買うときは、アタシのことをよくわかってくれる近くの洋品店に行くことにしていますし、つけまつげやアイライナーなんかも「銀座あたりの高級店で買うんですか?」ってたまに訊かれるんですけど、そんなわけない(笑)。
アタシがよく行くのはドン・キホーテ。だって、安いし種類もたくさんあるから、つけまつげなんかを大量買いするにはうってつけ。買いものに大事なのは、波長が合うか、合わないか、じゃないかな。
やっぱりアタシはぜいたくなものにあんまり興味が湧かないんですよ……とか言いつつも、たまに欲しくなりますけど(笑)。
※本稿は、『70歳、すっぴん人生』(Gakken)の一部を再編集したものです。