台湾輸出、5月は予想下回る前年比+3.5% 中国向け低迷

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[台北 7日 ロイター] - 台湾財政部が7日発表した5月の輸出は前年同月比3.5%増の373億6000万ドルだった。

ロイターがまとめた市場予想である9.5%増を下回った。人工知能(AI)関連製品の需要は急増したが、対中輸出が低迷した。

輸出の増加は7カ月連続。4月は4.3%増だった。

財政部は「世界経済が安定的に回復し、AIや高速コンピューティングの事業機会が引き続き拡大している」と指摘。その上で、AI関連製品の需要には「独自のリズム」があるが、顧客は発注に慎重になっていると述べた。

財政部は6月の輸出を前年同月比16─19%増と予測した。

対米輸出は36.4%増。4月は81.6%増だった。

対中輸出は5.3%減。4月は11.3%減だった。

5月の電子部品の輸出総額は前年同月比11%減の134億ドル、半導体輸出は12.1%減だった。

台湾の5月の輸入は0.6%増の313億1000万ドル。市場予想の6.0%増を大幅に下回った。