パナソニック コネクトは、同社の法人向けPCサブスクサービス「スリムワークサポート」におけるPCマネージドサービスで6月より故障・劣化検知などの機能拡充を図ることを発表した。法人向けに定額制でPCを提供する「スリムワークサポート」では、PC稼働状況を可視化するマネージドサービスやIT部門向けBPO(Business Process Outsourcing)なども提供しているが、6月よりマネージドサービスを拡充し、従業員から問い合わせを受ける前に入れ替え・修理など"先手"を打てる環境を促進する。

従来、レッツノートのみに対応していた故障・劣化検知やCSレポート、ソフト配信機能が他社製PCにも拡大、バッテリーやSSDの劣化検知に加えてレッツノートではファンの故障も検知できるようになる。CSレポートでは、修理状況や台数、脆弱性情報、故障原因情報に加えて、ファン劣化情報も表示され他社製PCでもバッテリーとSSDの劣化情報が確認できるようになるほか、ドライバ以外に指定アプリケーションの配信機能も加わっている。

レッツノートの場合の故障・劣化検知画面の例(同社資料より)

機能拡充の背景について、IT部門の役割の拡大を挙げており、企業全体の経営課題やDX推進、テレワークへの対応と増加し続ける負荷に言及している。事前に劣化を検知し、先手を打てるPC管理体制をサポートすることで障害対応の軽減が可能になる。故障1回における現場でのダウンタイムの平均は約20.3時間、年間故障発生率が約4.6%(マクロミル2023年12月実施)で1000台のPCを4年間運用した場合、ビジネス機会損失は延べで156日にも及ぶ。