サッカーフランス杯決勝、オリンピック・リヨン対パリ・サンジェルマン。トロフィーを掲げて優勝を喜ぶキリアン・エムバペ(中央)らパリ・サンジェルマンの選手(2024年5月25日撮影)。(c)FRANCK FIFE/ AFP

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【AFP=時事】サッカーフランス杯(French Cup 2023-24)は25日、決勝が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)は2-1でオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)を下して優勝。ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は退団するキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)について、一緒に働けて幸運だったと話した。

 まだ10代だった2017年の夏に、移籍金1億8000万ユーロ(当時約235億6000万円)でASモナコ(AS Monaco)から加入したエムバペにとって、この日はPSGでの公式戦通算308試合目にして最後の出場になった。これでフランス杯優勝4回、リーグ優勝6回、現在は廃止されたリーグ杯(French League Cup)優勝2回のタイトルを手にクラブを去り、この後はスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)への移籍が有力視されている。

 エムバペは最終戦で通算256ゴールのクラブ最多記録を更新することはできなかったが、チームはウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)とファビアン・ルイス(Fabian Ruiz)のゴールで勝利し、大会最多15回目のタイトルを獲得した。ここ10年では7回目、エムバペ加入後では4回目の優勝となる。

 今季のチームは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)ではボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に敗れてベスト4敗退となったが、ルイス・エンリケ監督の就任1シーズン目で国内リーグとカップ戦の2冠を達成した。

 ルイス・エンリケ監督は「決勝でとてもいいプレーができた。強度が高く、ボールを持った際のプレーも素晴らしかった」と評価し、「非常にいいシーズンを送れたと思っている。もう1週シーズンが残っていて、休暇へ入らずにいられたらよかったが、これも人生だ」と来週に決勝が行われるチャンピオンズリーグに言及した。

 エムバペについては「キリアンを指導できて幸運だったが、彼にとっては難しいシーズンだったと思う。このチームで7年を過ごし、数々の実績を残してきたのだから、別れを告げるのはいつだってつらいものだ」と続けた。

【翻訳編集】AFPBB News

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