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私はリコ(35歳)。夫(40歳)と息子(5歳年中)と3人で暮らしています。そんな私は現在妊娠8ヶ月。数年ぶりの妊婦生活もそろそろ終盤です。今日は妊婦健診のため、息子を幼稚園に送ってから、最寄り駅から2つ隣の駅(大きなターミナル駅)にある産婦人科に行きます。普段の健診はお昼近くに予約をしていましたが、今日は朝イチに健診の予約を取ったため、通勤ラッシュは免れたものの、いつも乗る昼頃の電車に比べれば乗客は多いなと感じました。



私が妊婦ということに気が付いてくれた方が、ありがたいことに席を譲ってくれました。妊娠してからというもの、妊婦と気づいてくれた人は席を譲ってくれることも多く「都会もまだまだ捨てたもんじゃない!」と感じます。そのとき、「あなた、妊婦さんなのにずいぶん寒そうな恰好をしているじゃない」と、急に隣にいたおばあちゃんが話しかけてきました。



まぁ……世の中「親切な人」もいれば「面倒な人」もいるわけで……。ずいぶん昔に子育てを終えたのだろうなという「お母さんの先輩」から指摘を受けることもしばしば。



半袖を着るにはまだ早いかな? なんて思いましたが、私の場合、妊娠中は暑い!!!!! 羽織るものはカバンに入っているのですが「暑い」「寒い」なんて人それぞれですから。その都度、自分の体感に合わせて調整しているのです。



私はおばあちゃんに「あの……大丈夫ですよ。今むしろ暑いくらいなので、これくらいがちょうどよ……」と、言いかけたそのときでした。おばあちゃんは私の言葉を遮るように、大きな声で「そうじゃないの!」と言います。



おばあちゃんは「妊婦さんはあたたかくしておかなきゃダメ! まったく……。こんな薄着は妊婦さんの恰好じゃないよ! これだから若い人は……」と、私へ言いたいことは止まりません……。



「妊婦さんはあたたかくしておかなきゃ」というおばあちゃんの言い分はわかります。私とお腹の赤ちゃんを心配しての言葉掛けなのでしょう。けれど今私は暑くてじんわり汗をかいているほどなのです……! 「暑い」「寒い」なんて人それぞれですから、お年寄りの感覚を押し付けられては困ります。

せっかくありがたく譲ってもらった席は、面倒なお説教おばあちゃんの隣。席を譲ってくれた人も何だか申し訳なさそう……。とはいえ、たった2駅で降りるため、右から左へ受け流そうと思います。

【後編】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・煮たまご 作画・チル 編集・横内みか