Image: Shutterstock

旅行でたまにあるトラブル。飛行機搭乗時に預けたスーツケースがなくなる。壊れる。汚れる。

近年、持ち込み手荷物は有料化が進んでおり、2022年には有料チェックインの料金総額が290億円にもなったとか。

アメリカの航空会社は、国内線売り上げでチェックイン荷物手数料が0.5%以上を超える場合、米運輸省から関連レポートの提出が求められています。そのデータから、2023年に不当に扱われたチェックイン荷物の数が280万1968個だったことが明らかに。ここでいう「不当に扱われた」とは、預けた荷物の紛失、破損、遅延、窃盗が含まれます。

BMPHという指標

米運輸省は、レポートデータからBMPHで不当に扱われる荷物の多さをチェック。BMPH=Bags Mishandled Per Hundred、100個の荷物ごとに不当に扱われた数を算出した指標。このBMPHから、荷物を雑に扱いがちな航空会社ランキングがわかります。ちなみに2023年の平均BMPHは0.58。

以下、アメリカの航空会社ワースト10です。海外旅行計画中は参考にしてみてください。

10位:アレジアント・エア

BMPH:0.19

ネバダ州が本社の格安航空会社。2023年に不当に扱われた荷物の数は1万590個。会社の規模が小さいことが、低BMPHにつながった説もあり。

9位:サウスウエスト航空

BMPH:0.45

サウスウエストといえば、2022年年末年始の大規模欠航が記憶に新しいですね。荷物の扱いでも名誉挽回できず。

8位:デルタ航空

BMPH:0.47

バッグ紛失が多く、2022年には紛失荷物だけを乗せた飛行機が飛んだほど…。

7位:ハワイアン航空

BMPH:0.49

前年9位だったのに不名誉なランクアップ…。2023年12月、アラスカ航空がハワイアン航空を買収したので、これが最後のランキング。

6位:フロンティア航空

BMPH:0.51

この辺から0.5を超えていきます。

5位:ジェットブルー航空

BMPH:0.52

チェックイン荷物の価格、値上げされたそうですが…。

4位:スピリット航空

BMPH:0.53

荷物だけじゃなく、ウェブサイトやアプリの技術的トラブルに、昨年8月に9割のフライトが遅れた日があったなど、全方位的な困ったさん。顧客満足度が低い航空会社として有名になっています。

3位:アラスカ航空

BMPH:0.57

ドアプラグ部品が飛行中に吹っ飛んでしまったアラスカ航空。荷物どころの騒ぎじゃないのかも…。

2位:ユナイテッド航空

BMPH:0.73

つい最近、日本行きのユナイテッド航空便で離陸後にタイヤ落下していましたね…。こちらも荷物の扱いが雑どころの騒ぎじゃなかった…。

1位:アメリカン航空

BMPH:0.76

不名誉な1位はアメリカン。2023年不当に扱われた荷物は約80万個。これは全米の不当荷物のおよそ28%を占めています。

少しずつ改善されている?

2023年のBMPH平均は0.58と前述しましたが、実は2022年は0.64でもっと多かったのです。年々少しずつ改善されている…のかもしれません。

ドクターショール フライトソックス M 男女兼用 むくみ
1,672円
Amazonで見る
PR

もし、飛行中に飛行機の電源がすべて切れたらどうなる?