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太平洋戦争の歴史を調査している、大分県宇佐市の団体が米軍機から攻撃を受ける戦艦大和の初のカラー映像を確認し、公開しました。

【写真を見る】「戦艦大和」のカラー映像を初公開 豊の国宇佐市塾「沈没2時間前の映像」も 大分

沖縄に特攻する半月ほど前、山口県岩国市沖で米軍の攻撃を避ける戦艦大和。10年以上にわたってアメリカ国立公文書館から入手した太平洋戦争の映像を分析、研究している豊の国宇佐市塾が、12日場所などが特定できた新たな17点の内容を公開しました。

この中でアメリカ軍から攻撃される戦艦大和のカラー映像が初めて確認されました。爆撃を避けようと回避行動を取る様子が収められています。

(豊の国宇佐市塾・織田祐輔さん)「大和の映像を見つけてほしいと言われることが多かったので、研究の1つの目標は達成できた」

また、別の映像について戦闘記録や気象状況などを分析した結果、沖縄に向けて特攻した大和が攻撃を受けて、種子島沖で沈没する2時間前の姿とみられるとしています。

今回公表された映像の中には、アメリカ海軍が初めて広島の呉軍港を空襲し、空母や戦艦を爆撃するものもあります。

また、終戦前日に九州各地で民間の貨物船が空襲を受ける様子などが鮮明に記録されています。

豊の国宇佐市塾では今後さらに大きく映った戦艦大和の映像を探していきたいとしていて、今回発表した映像を5月18日に開催される平和ウォークで一般公開します。