【深く反省】伊藤環境相が水俣入りし謝罪 水俣病の団体発言中にマイクの音を切る
![KKT熊本県民テレビ](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/c/c/cc3d2_1836_0c989958_22edc1e1-m.jpg)
5月1日、水俣病の患者・被害者団体と伊藤環境相の懇談の場で、団体側の発言中にマイクの音が切られた問題で、伊藤環境相は8日、水俣市を訪れ、懇談に出席していた団体に謝罪しました。
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【VTR】
8日、水俣病情報センター。
■伊藤環境相
「深く反省し、環境省全体として皆様の気持ちに沿えるよう、しっかり環境行政をすることを約束して、お詫びとさせていただきます。申し訳ありませんでした」
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伊藤環境相が水俣入りし、担当する環境省の特殊疾病対策室の木内哲平室長とともに団体に謝罪しました。参加した6団体は環境相への要望書を提出し、それぞれの思いを述べました。
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■水俣病被害者互助会 佐藤英樹会長
「本当に水俣病被害者のことを考えるなら、そんなことはしない。寄り添っていないというのが本当の気持ち」
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■水俣病被害者の会 中山裕二事務局長
「非常に乱暴なやり方で運用されたことについていえば、環境省の歴史に消し難い汚点を残したのではないかと思う」
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■水俣病胎児性小児背患者・家族・支援者の会 加藤タケ子代表理事
「患者の心に届かないような環境行政がまん延しているのではないか。今回のことに痛みを感じたのであれば、痛みをもって向き合って」
伊藤環境相は、来年度以降十分な時間を用意できるようにしたいと話しました。
【中継】
(緒方太郎キャスター)
こちらは水俣市にある「水俣病センター相思社」です。公式確認から68年を数える水俣病をめぐる切実な課題に向き合ってきました。
先ほど、午後6時からこの施設に入ったのは、環境省のトップ・伊藤信太郎環境相です。目的は被害者でつくる団体への「謝罪」。5月1日の慰霊式の後に開かれた団体側との懇談の場がきっかけでした。この問題を振り返ります。
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【VTR】
水俣病の公式確認から68年を迎えた5月1日。水俣市主催の犠牲者慰霊式後に水俣病患者・被害者団体と伊藤環境相との懇談が行われました。出席したのは伊藤環境相や環境省の特殊疾病対策室の木内哲平室長など環境省の職員と、水俣病の関係8団体のメンバーです。
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大臣に向けて思いを訴えていたのは、水俣病患者連合の副会長を務める松粼重光さん(82)。訴えている途中のことでした。
■水俣病患者連合 松粼重光副会長
「水銀を垂れ流さなかったら、こういうことにはならんかったがね…と私はいつも家内と話していました」
■環境省の担当者
「申し訳ございません、話をおまとめください」
(マイクの音を切られる)
■松粼重光副会長
「妻の妻の…」
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水俣病被害者市民の会の山下代表が発言する場面でも。
■水俣病被害者市民の会 山下善寛代表
「これは最高裁判決に違反するし(マイクオフ)患者を…」
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さらに。
■環境省の担当者
「すみませんお時間でございます」
■不知火患者会 岩崎明男会長
「(マイクオフ)もう一度真摯に…」
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発言が持ち時間の3分を超えた際、環境省がマイクの音を切ったのです。環境省の説明では、去年から決められた時間を過ぎた発言はマイクを切る運用で準備をしていましたが、実際にマイクを切ったのは今回が初めてだということです。
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8日正午。
■伊藤環境相
「水俣病は環境省が生まれた原点。環境省の大臣として、いかに大切に思っているかお伝えしたい。3分で伝えきれなかったことがあると思うので、ゆっくり話を伺えればと考えている」
伊藤環境大臣は自ら水俣入りし、懇談に出席した団体に対して謝罪を行うことを明らかにしました。
一方、懇談に参加した団体などでつくる水俣病被害者・支援者連絡会は8日、伊藤環境相の謝罪と、改めて意見の場を求めるよう要望したことを明らかにしました。
■水俣病被害者・支援者連絡会 山下善寛代表代行(8日の会見)
「環境省は水俣病の問題を公害の原点だと、世界に教訓を伝えるといいながら口先だけ」