中国GPデビューの周冠宇、母国レースで「さまざまな感情」予想
![24F1第5戦中国GPを控え、パドックを歩くステークF1チーム・キック・ザウバーの周冠宇(右、2024年4月18日撮影)。(c)Hector RETAMAL / AFP](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/5/a/5afc6_1351_3471fdc9_22549af7-m.jpg)
ステークF1チーム・キック・ザウバー(Stake F1 Team Kick Sauber)に所属する24歳の周は、自身の出身地であるレース開催地の上海で街中に自身のポスターが貼られるなど、母国でスーパースターとしての地位を築いている。
続けて「待ちきれないよ。今週末にはさまざまな感情が去来するだろう」「特に日曜日(21日)に国歌が流れるときは、子どもの頃にここへ来たときの思い出がよみがえるだろうね」と話しつつ、「だけど最も大切で重要なことは、正しい仕事をしてポイントを稼ぐことだ」と気を引き締めていた。
このめまぐるしい数日間には、19日に公開される自身のドキュメンタリー映画『The First One』のプレミアにも出席した周。2004年に初開催された中国GPを5歳のときに観戦し、その中にはスペイン人ドライバーのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)の姿もあった。
現在42歳になるそのベテラン選手と今ではグリッドに並び、この日行われた記者会見でも隣に座ると、アロンソを振り返りながら「この人を見たあの日に戻った」「彼が今でも非常にハイレベルでレースをしているなんて想像もできない。あれから20年後に、自分はこのGPにたどり着いた」と語った。
2022年シーズンからF1に参戦している周だが、ここまではまだ勝利を挙げられず、チームも今季のコンストラクターズ選手権で1ポイントも稼いでない。
それでも中国のパイオニア的存在である周は、20日のスプリントか21日の決勝レースで母国ファンに歓喜を与えられると確信しており、「今週末は2度の機会があり、チームにはポテンシャルがある」「マシンはOKだし、絶対にポイントを稼いでみせる。中盤争いは全マシンが絡んでかなり厳しいけどね」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News
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