シンガポールのリー首相、退任後に上級相就任へ=現地紙

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[16日 ロイター] - シンガポールの次期首相、ローレンス・ウォン副首相兼財務相(51)は16日、リー・シェンロン現首相が5月15日に退任した後、上級相として閣内にとどまるとの考えを表明した。シンガポールの英字紙ストレーツ・タイムズが伝えた。

報道によると、ウォン氏はシンガポール第4代首相に就任する数日前に新内閣の顔ぶれを発表する方針だ。ただ、大きな変更は総選挙後になる公算が大きいと語っている。

ウォンはまた「わが国のシステムは継続と漸進的な変化に基づいて機能しているため、当面大きな変更はないだろう」と発言し、生活費の高騰と雇用への懸念への対応も自身の課題に盛り込まれていると付け加えた。

政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の共同責任者として脚光を浴びたウォン氏は、移動制限や水際対策、接触者追跡などの規制を通じて死亡率を低く抑えたことで称賛された。

次の総選挙は2025年11月までに実施される。